本校は、イエス・キリストの愛の教えを、揺るぎない最高の規範として教育を行うことを基本理念としている。イエス・キリストは、信仰の基本として「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、主なるあなたの神を愛せよ」「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」と教えられているが、本校はこの教えをめざして実践する学校である。
本校では、毎朝職員会において礼拝を守り、祈って一日の仕事を始める。児童・生徒も毎日の課業の中で祈り、また毎週月曜日の全校礼拝をはじめ、一年間の行事のすべてにおいて共に礼拝を守っている。
本校は、イエス・キリストの福音にあずかり、その喜びの発露としてのはつらつとした教育、人は全て神により造られた存在としての平等な関係による教育、神からあずかっている賜物を生かし合う教育、このような真の意味で『共に生きる』教育実践を目指している。
本校の創立は、本校の前身である日本水上学校より始められた。熱心なクリスチャンである伊藤伝によって、1942年(昭和17年)に、公教育を受けられない水上生活児童のために創立されたものである。
児童3名と共に起居を共にして始めた日本水上学校は、やがて100名からの規模となり、学校と生活施設を分け学校法人と社会福祉法人を設立し運営することになる。
しかし、1967年(昭和42年)に至って、日本水上学校は発展的に閉校することになる。海上輸送の近代化によって、水上生活者が激減しそのニーズがなくなったのである。
その後の事業は、社会福祉施設は一般的な児童養護施設に、学校は新たに知的障害児を対象とする養護学校として開校した。
当時は、横浜市内に養護学校は1校もなく、多くの知的障害児は公教育を受けられず在宅を余儀なくされていた。本校は、創立者より受け継いだキリスト教の理念により、この未知なる障害児教育を自ら引き受け、横浜市内最初の養護学校として同年4月に開校したのである。創立者が命名した坂道の名前を戴き、聖坂養護学校とした。
このような本校の歴史を振り返るとき、二つの教育史的意義があると思われる。
一つは、一般私学と同様に独自な建学の精神に立つ教育研究と実践の意義である。特に現在の障害児教育は、全国約800校の公立学校に対しわずか私学は16校であり、本校はその1校として障害児教育の画一化を防ぎ、活性化へ寄与する一端を担っている意義があると思われる。
二つには、創立以来社会的に弱い立場にある児童の教育の一端を担っていることである。
水上児童教育の場合は勿論のこと、聖坂養護学校開校の動機も又、公教育の谷間にいる児童の教育実践であった。
現在は、どのような障害のある児童といえども全員教育を受けられるようになったが、教育後の問題も含めてライフステージの視点から見れば、依然として障害のある人は弱い立場にあることに変わりがない。本校は、学校教育の範囲にとどまらず、父母と共に児童のライフサイクルの実現のために活動している。
本校児童は、障害があるとはいえ、それがすべてではない。本校教育も、その障害の部分だけにとらわれず、各人固有の人格に対して教育するものである。知識、技能に偏することなく、人間性を全面的、調和的に発達させる教育を行うものである。
しかし、障害を無視するわけではない。障害の部分を冷静に見据え十分に配慮しながら全面発達を促すことである。そのためには、障害について深い知識と専門的な療育技能をもたなければならないと考える。又発達心理学の成果を踏まえ、発達を配慮した教材、指導形態、環境の準備が必要である。
そのような配慮の中で、人間として豊かな生活を経験させたいと願っている。
特に知的障害児教育の場合には、認知能力や生活スキルのみに関心が片寄りがちで、情緒や感性がおろそかになりがちである。彼らは、知的能力に比べ感性はそれほど遅れていないと言われており、知識や生活力から推測される以上に、内面的に感情豊かでドラマチックな生活をしているのである。そのことは、彼らの表情やノンバーバルな表現を詳細に観察するだけで十分理解することができる。
より良く感性を刺激し情緒を揺さぶる豊かな生活の中で、意欲によって自ら育み認知も発達する過程を大切にしたいと考える。
個別に教育計画をたて、個々に応じた指導をするためには一人ひとりの詳細な実態を把握し、教師が知っておく必要がある。
内容は、以下の通り。
生育歴
生活力診断の結果と身辺自立の様子。
心理的評価(発達診断の結果と教科で取り組んだ実態。)
身体的評価(手と体の機能)
地域環境(タイムスケジュールと生活地図)
ライフビジョン(親・本人、教師の願い)
新入生は、保護者や在籍園や在籍校からもらった情報を基に作成し、指導計画を立てる目安となる。
発達段階に応じた教育を行うに当たり、発達についての学習と共に、「実践と発達の診断(試案)表」(西村章次氏)を取り入れた。最初は、全児童・生徒の診断を毎年行っていた。その後、教科ごとのステップ表が作られ、言語や数量も、指導ステップ表を使って実態を把握しながら指導を行うようになり、現在小学部と中学部の新入生のみ行っている。
生活力診断表は、本校で独自に作成した、生活に関するスキルの一覧表である。内容は、
「日常生活行動」 「保健・体育」 「知的能力」 「作業能力」 「意志交換能力」 「社会生活参加能力」 「自己調整力」
の7領域からなる。各大領域の中に更に中領域・小領域を設け二千数百項目からなる診断表である。
これは、教育目標である生活力の変化が具体的に捉えられるように作成されたものである。
子どもたちの成長・発達の様子は、生活する力・生活を切り拓く力として表れる。私たちは、生活力の向上を目指して教科で指導し、成長と発達の状態の把握を生活力診断表で行っている。目標と希望のある教育・生活は単に技術の問題でなく、生活の質(QOL)を変える。
家族構成と、出産の様子、生育歴、健康状態と病歴、主治医、医療関係、てんかん、薬、発達の様子を把握するために行っている。新規に本校に入学した児童・生徒を対象に実施している。
書式等指定のある「健康診断表」及び「歯の検査表」のほか、発作のある生徒には、発作(マヒ)の記録用紙を用意している。時間と様子を記録し誘因の把握に努めるとともに、医師にも状況を報告し治療の参考としていただいている。医療所見は、投薬を受けている子ども、あるいは脳波検査等の際、学校の様子を伝えるとともに医師より、本人の病名及び、状態、検査結果と投薬内容、学校生活での配慮事項等所見を頂くものである。
法で義務付けられている指導要録のほか、観察記録、父母面談の記録(前期・後期)、家庭訪問の記録がある。
実態を踏まえ、指導目標が設定される。指導目標は、学部目標(小学部前期・後期、中学部、高等部)と長期目標(年間目標)が立てられる。目標は、教育的ニーズ、家庭・地域ニーズ、共通課題よりなる。前期保護者面談で保護者に提示され、確認して教育がスタートする。
計画は、年間と月、単元ごとで学部あるいは、担当者で行われる。活用する資料としては、教科によって違うが、教科ごとのステップ表や実践例を参考に作成する。作成した、年間カリキュラムや月計画は学部で、内容を検討する。
@ 教科を中心とする指導(本校教育変遷の概要を含む)
聖坂の教育は、系統性を重視した教科教育である。しかし評価は生活力の向上を目差して「生活力診断表」で行っている。通常教科で指導した場合は、教科ごとに評価をする。また本校でもそのようにしていた時期があった。一方、生活単元を中心に教科を展開した場合は、生活力で評価をする。 しかし、本校はそれらの折衷になっている。これは、教育の目的は、生活力の向上にあるという基本的な方針から、教科で指導した場合も、教育の成果は生活力の向上という形をとらないと意味をなさないと考えるからである。特に障害児教育をしていて感じるのは、机上で獲得したことも、実際の生活場面では知識や技術として活用できないケースが多いことである。普通教育では、宿題や家庭や地域のもつ教育力で補っていたのだと思われる。しかし、現在は、家庭や地域の教育力に期待することも難かしくなっている。障害児教育では、学校で生活力として身に付くまで指導をする必要がある。(あるいは、家庭の協力を得ることもあろうが、生活力に結び付くまで学校で責任を持つ必要がある。)
A オープンシステム(無学年によるグループ指導など指導形態)
オープンシステムの特徴は、チームティーチングと、指導形態が多様なことである。生活年齢で構成されるクラス集団のほかに様々なグループ指導の場面が存在する。
クラスは生活年齢で編成されている。小学部は2学年で1クラス編成で、中学部から1学年1クラスとなる。小・中学部は1クラス8名、高等部より10名となる。
指導形態は、クラスの授業として「生活」や「図工(美術)」、クラブ、小・中学部の「作業」。発達段階に応じたグループの授業として「言語」・「数量」、小学部の「手指訓(手指の訓練)」、適性別グループの授業として高等部の「基礎作業」がある。ほかに「音楽」と「体育」は学部合同、高等部は本科と専攻科に分かれる。高等部「美術」は、本科1年と本科2・3年、専攻科は2クラスに分かれて指導している。また「音楽」及び中学部・高等部の「美術」は、専科教諭が指導に当たっている。
グループの指導は、学部の中で発達診断や状態像をステップ表と照合するなどして決定している。高等部の基礎作業は、5種目あるが、グループ分けは適性別で、本人の希望や実態を配慮して決めている。また5年間で2種目を選ぶことで、一つの作業種を、2年から3年継続して学ぶという特別の指導形態である。
このように本校の指導形態は、実に多様であるが、これは児童・生徒の実態と長い経験によって現在の形になった。指導形態が多様になった事は、クラスで過ごす時間を短くしている。子どもたちは、授業によって友達も先生も、また友達の人数も変わる。このことが、子どもだちへの刺激を多くし指導場面に活気を生んでいる。また、従来のクラス中心の指導から、オープンシステムの導入によって子どもたちは、学校全体で教育されるようになった。また、ここで教師に求められる事は、「全教職員による全校児童・生徒の教育」である。
B 個別教育
1999年より、個別教育計画の視点に立ち、一部の教科を個別に指導計画をたてて指導を始めました。現在、小学部は、言語・数量・手指訓練の時間及び個別抽出で個々の指導計画によって指導を行っている。中学部は、言語・数量の時間を、発達段階別に3つのグループに分け、更に各グループを2・3人の小グループにして個々に計画された課題で学習している。高等部は「生活・言語・数量」という時間を週に4コマ設け、個々の指導目標によって立てられた個別課題により指導を行っている。
C エポック授業 (現在は一部実施)
エポック授業とは、シュタイナーの自由学校で行われている授業形態で、集中授業のことである。一般に学校の時間割は一日数時間あり、毎日目まぐるしく繰り返されている。これでは定着率が悪く非効率的であるということで、例えば教科を半分に分け、1ヵ月単位で交互に指導する。これを1ヵ月単位のエポック授業という。このことによって、少ない授業をゆったり受けられ生徒の負担が軽くなると同時に、教師も負担が軽くなり準備を十分することによって充実した授業が行われるのである。
自由学校では、小・中学校では1ヵ月単位で、大学の専門科目では1年単位で行うなどしているとのことである。またエポック授業は、一般授業に比べ忘却率がかなり低いことが科学的に実証されているそうである。
本校では、十数年前より『言語』と『数量』を1ヵ月のエポック授業で行っている。知的障害児は生活のリズムがゆったりしていること、言語・数量は他教科に比べ系統性があり、じっくりと指導したいと考えエポック授業としたのである。
その結果、1ヵ月単位で計画が立てやすいこと、週単位では評価は困難だが月単位だと評価しやすいこと、授業準備に時間が多く取れ充実した授業ができるなど良い面があっても悪いことはなく、現在も継続中である。
C マカトン法導入による指導 (トータル・コミュニケーション)
コミュニケーション指導は、知的障害児指導の主要なものと言えよう。本校は、早期からコミュニケーション指導の基本に、トータル・コミュニケーションの理念を据え、身振りサインを取り入れて指導したり、聾との重複障害児や自閉症児の個別指導を行ってきた。
1981年の研究紀要で、コミュニケーション指導の基本理念として次のように5項目にまとめてる。
話し言葉は、表現の一つであって全てではない。話し言葉だけでなく彼らが利用できるあらゆる手段、表情、身振り、言葉でない発声音、文字、絵画、写真など、全てを活用し表現として受け入れ指導に取り入れること。
コミュニケーションは、人間関係の中で発達する。故に言葉だけを暗記させるような指導をするのでなく、言葉が育つ環境を心がけ、適切な活動をする。その中で子供の全体の力(体の働き、認識する働き、集団へ参加する力など)を高めつつ言葉を育て、コミュニケーションを発達させること。
コミュニケーションを高めることは、知的発達を促し、情緒を安定させ生活圏を拡大する。
コミュニケーションの指導は、教科の時間だけなく、日常生活の場面で積極的に指導する。また学習した言葉を生活に定着させるように心がけること。
話し言葉と身振りサインを併用してコミュニケーション指導を行うこと。
人の存在を表現の固まりと見て、ちょっとした声、動作や仕種、目や顔の表情など全てを表現(言葉)として捉える。何を言わんとし何を訴えようとしているのか理解しようとする姿勢で、身振りサインを取り入れ指導を始めたのである。
このような考えは、トータル・コミュニケーションの理念にあるように、指導者の立場、あるいは「正常化論」の立場に立った方法論でなく、知的障害をありのままに認め受け入れ本人の立場に立った方法論である。
このような理念をもって教師が子供に対峙するとき、当然のこと教師の子供を見る眼が木目細かくなり、強圧的な指導姿勢でなく逆に子供から手がかかりを貰うという謙虚な姿勢になる。教師が子供を見る感性が豊かになり、子供を取り巻く人間的環境が優しくなるのである。
話し言葉に身振りサインを併用して盛んに行うようになり、また本校独自に作ったサインが多数になってきた。それにしたがい、サインをきちんと規格化し系統性ある指導プログラムを作成したいと願っていたが、そのような時期に知的障害児のために開発された、マカトン法というサイン言語があることを知ったのである。
マカトン法は英国で開発され、本国はもちろんのこと世界各地に普及されつつあり、日本でもつい最近私立旭出学園の研究所によって日本に紹介されたばかりであった。
マカトン法は、わずか330語の核語彙のサインを通常の話し言葉のなかで使用する、大変簡便なコミュニケーション法であり、指導プログラムを立てやすく発達段階的に9ステージに系統化されているものである。この内容は、まさに本校が身振りサインを規格化し系統化しようとしていたもの、その理想のものであった。
早速数人の教師で研修を受け、正式にマカトン法の導入の指導プログラムを始めたのである。本校でのマカトン法の指導は、机上指導のフォーマルな指導でなく、日常生活でのインフォーマルな指導が中心である。特に必要とする児童・生徒に、一定の時期個別指導するほかは、なるべく通常の生活のなかで自然に使いながら指導するようにしている。
現在、全教員がマカトン法を使うことができるように、積極的にワークショップへの参加を奨励し、学校内でも学部会などで訓練している。また父母に対しても、同様に奨励し研修の機会を設けている。
本校は、以上のようにトータル・コミュニケーションの理念のもとに、マカトン法を取り入れて数年になろうとしているが、徐々にその成果が現れコミュニケーション指導を深めつつあるところである。
本校の学校行事は、クリスマスを始めとする宗教行事、キャンプや運動会、雛祭り学習発表会などの大行事。ほかに、年3回の交通訓練、年2回の遠足、年2回の宿泊訓練(小学部は1回)、年3回の避難訓練、ほかに中高等部の校内実習、高等部の美術館見学などがある。
行事関係と通常の授業の時数バランスを小中学部では、4:6を目安にしているが、高等部では、実習の関係で5割位になっている。こうして見ると行事の回数は多いが、現場教師の視点では、児童・生徒の成長の大切な節目としての役割を果たしていて削減は難かしい。一般に行事はその場限りのお楽しみと考えられがちである。しかし、本校では、事前学習があり、日常の指導の成果発表の場であり、授業と行事は有機的に結びつけられている。
教科による学習は言語や数量に代表されるように積み上げの学習である。しかしこれらの学習も実際の生活場面で使用できなければ生活力が向上したとはいえない。行事と学習の有機的な結びつきは、学習の成果を生活力に結びつける場ともなっている。そのように考えてくると一見多い行事も本校教育の大切な節目となっている。
@ 年間行事計画について
発達段階を配慮した指導計画を作成するために、研究を重ね以下の様な資料を作成した。これは、そのままでカリキュラムとはならないが、子どもの発達段階を把握し、それに添った指導内容を考える上で重要なヒントを与えてくれる。
@ 発達段階に応じた基本的な活動ステップ表(資料2:必要な方はお問い合わせ下さい))
「発達の節と特長」と「活動ステップ表」(1981年)は、最初の発達研究をまとめたもので、障害児の発達も乳幼児の発達も質的には同じであることを理解させてくれた。発達段階に応じた状態像を教科の視点から整理し、それと対応させて指導内容を検討して一覧表としてまとめた。
A 指導ステップ表について
「活動ステップ表」(1981年)を基にして、各教科の「指導ステップ表」が順次作成された。最初に作成されたのが、「言語」(1982年)で、次に「遊び・生活」(1983年)と「数量」(1983年)。次に本校教育の基本的構造の研究を経て「体育」指導ステップ表
(1991年)。更にその後、「生活」指導ステップ表
(1993年)が改訂され、「数量」指導ステップ表(1995年)が改訂され、現在「言語」指導ステップ表(1997年)の改訂中である。
改定された、数量と言語のステップ表は、小・中学部と高等部で別々に作成している。これは、発達段階における状態像は同様と考えられるが、年齢の配慮による教育課程の違いから、独自のステップ表を作るに至った。
これらは、0歳〜7・8歳までの子どもの発達の節を14段階(体育では8段階)に区分し、状態像と指導内容を整理したもので、指導計画を作成する上で有力な資料となる。また、改訂版においては、より細かに系統性と段階が分かるように整理した。また、脳の生理学における脳機能に関する知見とを結び合わせて表記することで、今後取り組まれる個別教育における子どもの実態把握と、障害を配慮した治療教育的な取り組みにも指針を与えるものとした。
「生活」 指導ステップ表
「体育」 指導ステップ表
B 「生活単元の基礎的年間カリキュラム」について(資料7:必要な方はお問い合わせ下さい)
「生活」年間カリキュラム(基礎)(1993年)として作成した。生活は、大変に指導領域の広い教科である。本校の教育目標は生活力の向上であるが、その教育課程を作成するのは容易なことではない。そこで生活力を測定する手段として「生活力診断表」(1986年)を作成し、生活の領域や内容について明らかにした。また「生活」指導ステップ表も、遊びから生活に至る発達段階に合った指導の要素は提供するが、そのままカリキュラムには結びつかない。
そこで、「生活」年間カリキュラム(基礎)が作成された。これは、「生活」の授業で取り組む主な内容を季節や課題、学校行事との関係を配慮し作成された。月ごとに単元を置き、単元ごとに目標と主な活動、さらに単元の持っている要素や他教科との関連も明らかにしている。年間カリキュラムは、小・中・高等部の3部作成され、年令による配慮がなされている。
名称に「基礎」と入っているのは、毎年年間カリキュラムを作成する際のベースとするためである。例えば中学部では、3年間でこの内容を網羅するというような使い方をしている。また、要素に他教科との関係などを設け、生活科を中心として他教科で取り組む内容が結びつくように、あるいは補完し合うようにとの配慮がなされている。また、行事も単なる行事として終わらせず、教科との有機性をもたせることをねらいにしている。このため行事の前指導・後指導、あるいは授業のまとめとしての行事など、生活科がその媒体となるよう配慮している。
C 「手指訓練」指導の指導事例集について(資料8)
「手指訓」の指導事例集(1987年)として作成した。教科の中で、「手指訓練」と「作業」が、指導ステップ表でなく指導事例となっている。これは、教科の性格上発達との関連性がそれほど強くない事による。もちろん手の訓練も作業も認知との関連は否定できない。しかし、障害の状態や発達段階に関係なく生活の中で手は使っていく必要があり、機能を高める指導は必要であるとの認識から別に作成した。手の機能の高次化と多様性の視点から、訓練内容を作成した「手指訓」の事例集と知的障害児に向いた作業を、本校の実践と他校の事例などからまとめた「作業」の指導事例集を作成した。ここには、「手指訓」のみを掲載する。
日常の授業実践の記録は、計画にそって行われる。クラスやグループの授業は担当者間で、授業に対する反省と指導に対して子どもたちの様子が記録される。また、合同授業の場合は担当が集まって反省がもたれ、次回の授業に生かされる。記録は、評価のために残される。
大きくは、健康の記録と行動の記録、所見に分けられる。これは、更に着眼点があり、記録の客観性が保てるようになっている。それぞれの視点から、日常生活指導及び学校生活全般を通した児童・生徒の成長を観察し記録する。
| 記 録 | 観 察 の 視 点 |
| 健康の記録 |
・発作・麻痺の回数、状態
・投薬の変更、脳波検査等 |
| 行動の記録 |
・身辺自立
・移動能力 ・作業能力 ・意志交換能力 |
| 所 見 | ・教師の接し方(配慮点)
・児童・生徒の反応と変化 ・月間を通じての児童・生徒の状態変化 ・学習での様子 ・学部別報告会からの補足 |
記録は毎月1葉作成され、毎月学部ごとに「児童・生徒報告会」を持つが、この記録を基礎資料として話し合われる。
てんかん発作のある児童・生徒は、発作のチェック表に発作の回数や時間を記載し、月ごとの発作の様子が把握できるようにしている。
出席状況の把握は、教育を行う上で最初に行う把握である。
子どもの様子を月1回、学部で伝え合う。これは、全校児童・生徒を全職員で把握するという目的を達成することにもなる。また、問題行動や指導を教職員が協調して、一貫性をもって行うためにも大切である。学部ごとに行われた、児童・生徒の様子で全職員に知っておいてもらいたい問題は、職員会議で報告される。
保健関係の必要な検査や記録は、養護教諭が計画し実施しているが、日常の健康状態の把握と指導は担任の仕事となる。身体的状態の把握と健康管理は、保護者と協力して行う。健康管理は、教育を支える大切な土台である。
未開拓な分野の多い、知的障害児教育を充実させるために事例の蓄積は重要である。ただ、日常実践に直結しないため、軽視されがちであるが、努力したい。
内容としては、関係書類(生活の記録、学習の記録、指導案、年間計画、紀要発表の事例、ケース資料、ケーススタディ資料、観察記録)を活用しやすいように電子化すること。および、日常実践及び研究会で行っているビデオ教材研究資料等を指導案と共に保存する等。
聖坂だより(1回/年) 聖坂の歩みを、対外的に知らせ理解と共に協力も求めている新聞。
学校だより(1回/月) 主に父母あてに、校長の挨拶と時機にかなった聖坂教育に関する考え、月単位の計画や、保健部の計画とお知らせ、宗教部による聖書を引いた感話など月々の学校の歩みを記す。
学部便り(1回/月) 学部の行事や、交流の様子等を適宜父母に伝える。
クラス便り(適宜) クラスごとの子どもの様子や、行事の様子を父母に伝える。
専科だより 専科教諭から出される。
これらは、保護者との連携を密にするための重要な役割を果たしている。
毎月の、学習内容を保護者に伝えるために月学習計画を発行している。学部によって、教科や内容に多少の差異はあるが、毎月立案され、集団指導で取り組まれる教科の内容(学部全員)と、個別に取り組まれる内容(個別)が配布される。
「生活」「作業」「図工(美術)」「音楽」「体育」などは、全体指導で全員に。
小学部の「言語」「数量」「手指訓」
中学部の「言語」「数量」、
高等部の「生活」「言語」「数量」
は個別計画が添付される。
学校教育は、学校生活と学習指導によって成り立つが、本校では指導は教科指導を中心に行っている。生活科を中心に音楽、体育、図工(美術)等の感覚と技術を育てる教科、言語、数量等の概念を形成し思考する力を発達させる教科、ほかに手指訓と作業の教科を置いている。これらの教科は、それぞれの視点から子どもの発達の最近接領域に働きかけ、子ども成長・発達を促す。
「実践のまとめ」として学部ごとに年度末に会議を持ち、日常生活指導や教科指導の反省を行う。これは、実践の反省であるとともに教育課程やシステムの検証の場ともなっている。
これは、教育目標である生活力の変化が具体的に捉えられるように作成されたものある。
年度末に、一年間の学習の記録とともにチェックを行い評価をして「父母面談」に臨む。
希望する保護者には、評価と共にチェック表も渡している。
「実践のまとめ」で行われる。
年度末に一年間のまとめとして、集計し様子や変化を把握している。結果は、保護者とともに、医療顧問の医師にも渡し指導、助言を頂いている。
「生活の記録」は、以前、「修了証書」と「生活力診断表」、教科ごとの評価から成り、年に1回父母に渡されていた。ボリュームは、A4用紙で十数ページの内容で、40ページのクリアファイルに納められていた。
今年度(2001年度)より、学習の様子や評価は、月々の「学習の様子」で知らせることとなった。年度初めの保護者面談(個人面談)で、渡し月の「学習計画」と月々の「学習の様子」をファイルし、年度末に「修了証書」と「行動の記録」と「医療の記録」等が渡される。「生活力診断表」も一律渡さず、希望者のみチェック表とグラフ及び総合所見を渡すこととなった。
実態把握表の中には、年度末の時点で、生活力診断表の値や、心理学的評価の言語や数量で取り組んできた結果明らかになったり変化したレベルや教材、主な様子が記載される。(次年度の基礎資料となる)
一年間の、指導内容を要点をまとめて、要録の視点で記録をする。本校は、私学であるが書式は、神奈川県のものと合わせ、日常実践とは視点を変えて記載している。
「入学志願表」、「実態把握表(家庭用)」、「家庭の様子」「観察記録(12ヵ月分)」「医療所見」「発作のまとめ」等が綴じられる。これらの情報は、「実態把握表」に引き写される。
私学の使命の一つとして障害児教育における魁(先駆者)となることがあげられる。それは、時代のニーズに敏感であること。小回りが利いて、あるべき姿を示せることが上げられる。そのためには、教育研究は大切な条件となる。「児童・生徒個々人の発達・障害に応じた指導、及び生活年齢に応じた指導はどうあるべきか」を、研究のメインテーマに掲げ、20余年の歳月をかけた結果、ようやく、個別教育に至った。
研究テーマにそって毎年テーマを決め、研究を行う。この間メインテーマを配慮しながら、「発達段階に合った指導内容」「生活年齢を配慮した指導内容」「教育システムの検討」「指導事例集作り」など行ってきた。
「児童・生徒報告会(通称、学部会)」で報告された中で、共通理解が必要だったり、ケース的な対応の必要な場合は、ケース会議に取り上げられる。会議では、指導法や対処法など検討される。
新担任の教師を対象とした「研究授業」として年間に計画を立て実施している。また、日常実践の範疇であるが、合同授業や音楽、体育、美術、音体合科などの教材研究なども、授業研究に含まれると言ってよい。というのは、担当者が、下案を作成、下案にそって教諭全員で検討して内容を深める。実践の間近には必要に応じて、現場で教材研究をし、共通理解して授業に臨む。その意味では授業研究の量と質は、聖坂の宝である。
研究紀要は、現在隔年で発行しているが、本校の研究と実践の報告集として発行を続けている。養護学校の研究の重要性については、既に述べたが、研究活動を支える柱ともなっている。
現在、様々な教育法が提唱され、各学校も指導内容に工夫を凝らして指導の充実を図っている。しかし、別の視点からすると教育内容が確立していないとも言える。また、教育を取り巻く環境も日々変化を見せている。こうした、状況を把握し指導内容を作っていくために、参加している。特に、マカトン法と自閉症児の指導法に関する研修会には力を注いでいる。
新任及び二年目の新担任の研修を行ってる。これは、積み上げられた本校教育を新職員に継承するためである。
知的発達遅滞児は、様々な障害を重複しており医療機関との連携が必要不可欠である。特に、てんかんや、肢体不自由を重複している児童・生徒の指導上の配慮の必要から、医療機関との連携の密度が増した。現在、神経内科及び整形外科、精神科の医師を医療顧問としてお願いし、年に1〜2回の医療研修を行っている。肢体不自由を重複している子どもの場合、医師に診察してもらい、日常生活での配慮や訓練について指導を頂いている。また、てんかんを重複している生徒の場合は、てんかんに対する理解を深めるための研修を年に2回行っている。また、発作のまとめを渡し、指導を頂いている。精神科のドクターとの連携は、医師として「どのように養護学校を援助したらよいか」。学校としては「どのように医師を活用したらよいか」が課題となっている。
また、医療機関にかかっている児童・生徒の状況を医師と学校で伝え合うための書式を作成した。脳波検査、CTスキャン、MRI等の検査の際及び投薬内容の変更等あった場合は、学校での様子を報告し、返事の形で検査結果や投薬内容の変更について報告を頂いている。
近年、発達障害に対する医療機関の取り組みも積極的となり、一人の児童を学校と訓練機関及び医療機関で協力して援助するケースもある。こうした社会的状況からも医療機関との連携は今後ますます重要となってくる。
教育という営みは、基本的には人間関係である。つまり、教師の資質が教育の質を支える。従って教師にとって研修は不可欠である。教師の側に常に学ぶという姿勢がなくては良い教育はできない。特に知的発達遅滞児の教育分野では、教育内容や指導方法がまだまだ未確立である。よって、教師の研修と自己学習はほかの教育以上に必要である。
そこで、校内研究会と共に、神奈川県の研究会に参加し他校に学ぶとともに、本校の教育を検証する場として積極的にかかわっている。
教職員を対象とした、施設見学を年1回行っていた。施設は、授産施設や更生施設のほか、福祉工場、作業所など卒業生の進路先となる施設を中心に見学し、設立経緯等お話を伺い進路先を考える参考としたり、教育の在り方を考える参考としていた。
現在は、ボランティアとして地域作業所の夏期プログラムや手伝いを行うことを通して学ぶようにしている。
マカトンをコミュニケーション手段の一部として、すべての先生が使えるようにと校内マカトン研修を実施している。学部で教諭対象の研修と、父母対象の研修をしている。子どもによっては、表現手段を得たり、理解力に大きな成長をみせる場合があり、父母も熱心に研修を受けるようになった。
聖坂の教育は、イエス・キリストの教えを基盤とした教育である。それは、一人ひとりの生命の重さを自覚し、秘められた能力を全面的に開花させる教育である。イエス・キリストの教えは、教師に対して、それぞれの資質と専門性を開花させ、協調して障害を負った児童・生徒の全面発達を実現させるために働く事を求める。そこには、共同と協力が前提となっている。キリスト教の愛と奉仕の精神は、現代においてもこうした形で脈々と息づいている。
その学びの場が「聖書を読む会」である。毎月1回、牧師先生をお招きして全職員で聖書を学ぶ。
最初に交流を始めたのは、1979年中学部開校の年である。本校の児童・生徒にとって発達段階を配慮しても、狭い生活空間、限られた人間関係という現実は否めない。そこで、もっと子どもの世界を広げてあげたいとの願いから交流学習が始まった。
活動を通して、本校の子どもたちが、同年代の子からの刺激を受け活気づけられることと、交流に来た子にとっても、新しい人間関係から人に対する認識が広がるのである。つまりお互いに触れ合うことで触発され人間的に成長するのである。どちらが、どちらを教えるのでもなく、お互いに育ち合うのである。こうした子どもの変化を通して、教師も変わった。当初は、本校からお願いする形で始まった交流学習も、子どもたちがお互いに学び合い、育ち合っているという事実が双方の教師を変えた。現在では、先方から交流の回数を増やして欲しいという希望や、新たに交流を申し込まれるようになった。こうして交流の回数が随分と増えてきた。
当日は、単に一緒に時を過ごすのでなく、計画を立て事前指導もして誤解を招かないような配慮をしている。また、人数もマンツーマンを原則とし無責任な傍観的な関係にならないように配慮している。
現在、交流の申し込みが増え授業時数としても無視できない状況にある。しかし、目の前の授業時数という視点だけでなく、人格の成長や対人関係の広がりなど大切な役割を果たしていることを認識している。また学校を卒業した後のことを考えると、本校の生徒は、何らかの形で社会の援助を受けて生きていくわけで、将来の事を考えると少しでも多くの理解者を育てたいとの思いもある。また、交流を受け入れることは、相手校のことを考えると大切な社会的使命でもある。
そこで、通常授業とのバランスを考えながら、意味の再確認を交流校同士で行いながら、年間で計画を立てて実施している。
現在は、小学部の交流が3校(延べ10回)、中学部が3校(4回)、高等部1校(1回)である。
進路は、学校で全面発達を目差した教育を行い、卒業時点での本人の力量と社会の障害者を受け入れる容量の関係で決まる。つまり、進路と教育は直結していない。したがって、学校は人格の形成という教育機関としての使命を果たすべきだと考え進路先確保のためや、社会適応のための教育は行わない。もちろん無理無く社会に適応できるようにと実習をし教育の一環として、職場や進路先での実習を通して自立を促す。しかし、それは、本人の生活空間の広がりや社会性、仕事に対する理解を踏まえたもので進路先確保のための教育ではない。この点がまだ一般的には、誤解されていると思う。
高等部5年制で、本科の1・2年は、校内実習を中心に、高等部3年より職能評価、専攻科より現場実習を行い、専攻科2年で進路先を確定する。今後の課題は、職能評価を早めること、より個別的な指導を継続して行うことである。
地域に対し、家庭に対し、学校に対し、医療機関に対し開かれた学校を目指してきた本校だからできた事。それが、教育活動へのボランティア受け入れである。
本校では様々な形態でボランティアを受け入れている。その主なものは、行事のボランティア(小・中学部キャンプ、高等部キャンプ、文化祭バザー等)、学習ボランティア(現場での体験を希望する大学生に、週に一回受け入れて指導の手助けをお願いする。)、大学の福祉体験ボランティア、清掃ボランティア等である。内容は、行事や学習ボランティアの様に教育活動を充実させるためのものと、清掃の様に教育活動を側面から支援するものがある。そして、その活動を受け入れる学校は、地域に対し学校を解放することであり、地域の方に学校を知っていただくことでもある。学校、教師が目を外に向け扉を開かなくてはできない事であるとの認識に立ち、年間計画を立てて受け入れている。
保護者と共に教育を作っていくことを原則としている。教育の主体は学校にあるが、できる限り協力関係をとっていく。具体的には、年に2回行われる授業参観と父母面接で一年間取り組む課題の確認と評価を行う。父母は、一日一人(母親だけでなく、父や祖父母も参観する家庭もある)前期に一日授業参観をし、授業終了後担任と1時間半かけて面談を行い、1年間の取り組む課題を確認する。後期にも、一日授業参観を行い、1時間半かけて評価を行う。高等部はクラス10名であるので2週間にわたる授業参観と父母面接である。
ほかには運動会、クリスマス、ひな祭り学習発表会などの行事に参加してもらい、声援や出演を通して支えてもらう。ほかにも大単元で太鼓や合奏、民舞など行った場合、最終日に父母に案内を出し見てもらったり、交流の様子を父母に見学してもらう機会を作ったりしている。父母が教育にかかわる機会を増やす事が、父母の負担にならないかとの議論もあるが、親は子どもの成長の役に立つ事であれば労を惜しまないし、その力が学校を支えている。
家庭の子どもを取り巻く住環境と地域の把握、通学の経路や状況なども含めて把握している。これまで実態把握の大切な要素として年度初めに行っていたが、本年より夏休みに行うこととした。
毎日の家庭の様子と学校での様子を伝えあう。また、電話も最近では、手軽になったが、時間帯や話が長くならないよう気をつけたい。
日常の連絡帳は、貴重な児童・生徒との時間を奪う。その意味では必要最小限にとどめたい。学校生活全般の様子や行事での様子などは、「学習の様子」や「クラスだより」で補われる。
子供が不調に陥り、担任や父母の対応も行き詰まったとき、このケース・プロジェクトチームを編成し対処する。
チームの編成は、問題の状態によって異なるが最大限次のような編成である。
[父母、担任、学部主任、校長、副校長、ケースワーカー、主治医あるいは専門医]
現在の学校と家庭における詳しい状態、生育歴を始め本人に関する詳しい資料をまとめチーム全員が精通する。会議を開き、学校での指導、家庭での対応、医療などについて検討し、基本的な方針を打ち出し、生活全般を通して一貫した対応をする。この際、学校教職員全員がその方針を確認し協調することが大切である。
その後、経過を見ながら随時会議をもち改善を進めていくのである。
この事業は、本校在学生と卒業生の家庭に緊急な事情が生じた場合。また本人が不調などで療育的に一時家庭から切り離したほうがよいと考えられる場合など、学校で一時保護し必要によって指導することを目的とする事業である。
要員は、自由登録制による本校教職員があたり、給与を支給する。
個別教育は、子どものライフケアーに対応する教育と言えよう。本校は永年「この子どもたちは、生涯にわたって幅広い教育的視点から援助すべきである」と考え、『生涯教育』を提言し運動を行ってきた。また、そのために必要な総合的施設も作ろうと考え、本校父母と教職員で本会を発足し運動を始めたのである。
現在は、その成果によって通所福祉施設「オリブ工房」「ナザレ工房」「神之木地域ケアプラザ」を開所し活動している。またその後、グループホーム2ヵ所、地域作業所「根岸カナン工房」、「オリブ工房」の分場「パン工房オリーブ」を開所した。
障害を持った子どもの保護者の抱える問題は、実に多様で社会の弱い部分をそのまま写している。福祉は、これらの声を丁寧に聞いていく事に始まると思う。相談には、つくる会会長、聖坂養護学校校長、通所更生施設(オリブ工房、ナザレ工房)園長などが相談に当たっている。
「神様に愛されて」は、1980年に中学・高等部校舎と体育館の落成を記念して作成されたものである。歌詞は柴田校長が作詞し、NHK「のど自慢」のアコーデオン伴奏で活躍した、作曲家横山太郎氏が作曲したものである。
当時校長は、教師たちが聖坂の歌をたくさん作り、行事など折々にふさわしい歌を選んで歌うことにしたいと、この「神様に愛されて」もその一つとして作成したのであった。しかしその後、聖坂の歌は増えず「神様に愛されて」が唯一校歌のように歌われている。
この頁は、聖坂教育計画をホームページ用に改変したものです。
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Revised: 2011/12/21 .