2008年度 公開研究会
はじめに |
1967年に開校し昨年創立40周年を迎えました。 |
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キリスト教の精神を基盤とした学校です。 |
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本校高等部は、本科3年と専攻科2年で構成されています。 |
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本校はこどもたちの主体性を尊重し、ひとりひとりの「心」や「人格」に目を向け「心を育てる教育」を実践しています。 |
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現在高等部は生徒達の今の生活や卒業後の生活がより豊かなものとなることを目指し、少しずつ研究、実践を積み上げてきています。 |
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新緑の聖坂 |
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高等部教育の研究テーマについて
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豊かな生活を目指した指導内容(生活、労働、余暇)の取り組みの充実
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「スキル(生活技術の)獲得 」(2002,2003) |
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「コミュニケーション能力を高め広げる取り組み」(2004) |
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「自己表現を大切にした取り組み −自己選択、自己決定を大切に−」(2005〜) |
生徒達の「心」に寄り添い、「思い」に気づく関わりの中で、どの生徒にもいきいきと自己を表現できる「安心感」を築きたいと思っています。
自己表現を大切にした取り組みはどのようなことが大事であるか |
生徒による取り組み内容の選択、決定 |
私たちはもっと生徒達自身の取り組み内容であることを意識して、表現できる生徒達から「聞く」努力をし、難しい生徒達からは、日々の表情や行動から読みとり反映させていく姿勢を持つことが大事。 |
ともに作りあげる行事計画準備等 |
行事は生徒たちが楽しみを具体的にイメージしていける取り組みです。 |
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生徒たちが役割を担っていき自らを表現し、みんなでともに作り上げる喜びや楽しさ等をたくさん経験して欲しいと思っています。 |
選択科目の設置 |
職員が自らの特技をいかし、また生徒が興味を持って活動していける内容の充実。 |
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サッカー部 神奈川県 特別支援学校 体育連盟 |
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サッカー部 特体連サッカー大会 県立体育センター(善行) |
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和太鼓クラブ | 体操クラブ 今日は、ボーリング |
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体操クラブ 今日は、ボーリング |
美術クラブ 年度末 1年間の作品鑑賞 |
力を発揮できる環境 |
配慮事項や注意事項を確認しあい活動場所の環境作り、さまざまな方法論を活用。 |
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そして「人」という環境が一番大きいこと、安心できる関係がそこにあること。 |
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交流学習 友だちの存在は絶大だ |
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交流学習 友だちと一緒は楽しい |
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美術の学習 のびのびと表現 |
紙漉(かみすき)作業 (基礎作業) |
本人の成長に合わせた支援 |
高校生になればさまざまな場面で保護者の下から離れそれぞれの選択をし主体的に自分なりの生活スタイルを築いていきます。 |
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本校の「生活指導寮」は、家庭、学校から離れ地域のなかで生活自立の環境を用意し生徒達の主体的ないきいきとした生活を支援していきます。 |
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シオン寮概観
2008年より |
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2階居間
勉強したり |
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部屋
1週間単位で |
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中学部2年生と 高等部本科2年生は 全員、1週間ずつ2回体験 |
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シオン寮 学校から徒歩40分 |
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ひとりひとりが尊重され、ともに祈り、願いのある学校 |
生徒たちの思いが尊重され、私たちの愛情を生徒たちが感じ取りお互い成長していく学校であり続けていくために、生徒たちとともに祈りと願いを持ち続けたいと思っています。 |
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礼拝風景 「…このお祈りを イエスさまの 御名によって祈ります」 |
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収穫感謝礼拝
礼拝後、お世話になっている |
自己表現を大切にした現在の取り組み |
上記の内容から現在高等部で実際にどのような取り組みを行っているか一部紹介いたします。
年度当初(5月)の面談で行われる取り組み内容の確認決定は、生徒達の思いや願いを大事にし内容に反映させながら決めていくようになっています。 また、学校生活、家庭生活など全ての場面で生徒たちの思いや願いを大事にし共に確認しあいながら取り組むように努力を重ねています。 理解力に合わせた 手順、道具の使用 写真入りの丁寧な 現在高等部では「A,保健委員会、B,行事実行委員会」の二つの委員会活動を行っています。 全校の前で発表 糖度を測定しています 文化祭バザーに向け 《子どもは、大人の期待に応じて成長する》 ひな祭り学習発表会の どちらの委員会活動においても、次の視点を大事にし行っています。 生徒集団が主体的に活動することを大事にする。 活動の楽しさ、達成感、充実感を共に感じることができるようにする。生徒同士のコミュニケーションが豊かになり、仲間づくりの広がりや連帯感ができるようにする。
クラス、学部、学校全体のために活動する。 責任感、労働意欲を育てる
最終的に「生徒による、生徒のための、生徒の自治活動組織」を目指す。 今年度のクラブ数は7つ、以下のクラブが活動しています。職員の特技や趣味などを生かたり、生徒が希望する活動等からクラブを立ち上げ、それぞれが好きなクラブを選んで友だち、職員と共に楽しく活動しています。
特体連3部リーグに所属して、夏と冬の大会に出場しています。結果はまあまあ……です 和太鼓やリトミック、バンブーダンス、カラオケ大会など音楽に親しみながら身体を動かしたり雰囲気を楽しんだり、毎回和気藹々と活動しています。 良くできた満足!! [作品は、県代表で出品] キャンディーボールを バスケットボール、バトミントン、バレーボールなど球技を中心に体育館で活動しています。基礎練習から試合形式で対戦も行い、楽しみながらいい汗を流しています。スポーツ大好き、負けず嫌いな生徒達が暑く盛り上がっています。 互いの存在を認め合う時でもある 元町公園、外人墓地、港の見える丘公園の前を通り約35分のんびり歩いています。季節を感じながら会話を弾ませ気持ちよく歩くことを大切にしています。 余暇活動でやってきた 共通の趣味を持つ友達と電車グッズを作ったりビデオをみたりして、「鉄道づくし」で楽しんでいます。また、休日に部員全員で「鉄道博物館」にも行ってきました。文化祭でも発表を行う予定です。みんな鉄道クラブの活動日をとても楽しみにしてくれています。 英語の歌をうたったりアクテイビテイをしたりして楽しみながら英語の触れています。 *これらが生徒たちの趣味や楽しみとなり、余暇活動につながったり、自己の豊かな表現の場へと
つながっていって欲しいと思います。 私たちは、まず生徒達をまるごと受け入れています。 生徒の思いを受け止め、生徒を知ることはとても難しいことだと感じながら努力を続けています。 表情や様子、雰囲気など情動で伝わってくることで「わかる面」もあります。 しかし、時に自分の考えや価値観、経験がそれを邪魔することもあります。 安心感のある環境の中、関係の中では豊かな自己表現がたくさんみられます。 マカトンサインを入れながら [○○さん!」 「は〜い」 寄り添い共感する事から 2008年度5月より本格的にスタートした聖坂の寮(シオン寮)は、生徒達の新しい生 活経験の場としてあゆみはじめました。その生活振りはいきいきとした表情から伝わって きます。 すっかり友だちに 今日の活動の振り返り 風邪引かないでね 僕はパソコン 週のはじめには全校または学部で集まり礼拝をします。 また、各クラスでも朝の会、給食前、帰りの会などでお祈りをします。 感謝の気持ちや願いを持って生活していけることは、まさに「こころ」を育てていると実感します。これらが豊かであることが自己表現の豊かさでもあると思います。 月に1回、学部だけで 折に触れて祈りますが 生徒とのさまざまな関わりの中で、生徒達が内面にさまざまな思いや願望等を抱いていること、そして、その内面を十分に表現し相手に伝えることができず、ストレスをためていることが多くあることを生徒達の表情や様子から感じとることができます。さまざまな思いを持ちながらも意思伝達をあきらめて内面を閉ざしたり、あるいはかんしゃく等を起こすことで表現していることも感じ取れる時がじつに多くあります。これらの本人の表現不足と周囲の理解不足から生じるストレスが生徒達の苦しみや辛さになっていくのだということも分かるのです。 わたしたちは、生徒たちがあらゆる表現手段を選択し活用して用いるトータルコミュニケーションによって表現力を高め、内面の開放ができるように力を注いでいます。このツールの使い方は、生徒に応じた取り組みが丁寧になされることで、ツールの意味を理解しスキルとして概ね身につけていくことができます。しかし、「表現しよう」とする意欲や気持ち等は、生徒達の「こころ」をどう揺さぶれるか、私たちにその関わり方を問われる面は大きいと感じます。 日常生活の中では、生徒たちと向き合った時、まだまだ自分の価値観や経験などからその行動に「こうあるべき」と自分の思いに縛られることがあります。また、自分は、どこまで生徒に「添い」思いを「聞く」ことができているのだろうかと思うこともしばしばあります。「この子はこれはできないから」「この人はそういうひとだから」など決めつけて関わってはいないだろうか。見方、関わり方で相手は大きく変化(成長)することを聖坂教育基本研究会や高等部の研究会等の学びを通して、改めて肝に銘じていかなければと思いました。生徒たちの声(思いや願望など)をじっくりと感じ取るゆとりある構えと豊かに受け止める姿勢を持つことの大切さを思います。
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生徒たちの思いや願いを大事にした取り組み
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生活
丁寧な関わり
調理実習
寮の概念、想像力を駆使して
思いや願いを生かすには
きめ細かな実態把握と
個々に応じた、課題設定が必須条件
調理実習
レシピが支援する
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委員会活動の取り組み
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保健委員会

良い歯の子の表彰式

僕達が準備しました

表彰式に向けて
分担して準備
飲料の糖度調べ
模造紙に一覧にして
掲示
行事委員会
バザー委員
チラシやポスター作り
クリスマス委員
クリスマスの祝会
合唱聴かせて下さった
皆様に感謝の花束生徒たちは、任されれば任されるほど
主体的に行事に関わる様になっていった。
ひな祭り委員
歌詞を書いたり
めくりを書いた
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クラブ活動(選択自立活動)の取り組み
サッカークラブ
メンバーが減ってしまったが熱心な生徒の情熱はすごい

年に1回、卒業生の通う作業所と交流試合もする
また、3月には「地域作業所あい」さんと交流試合も毎年行っています。
音楽クラブ
椅子取りゲーム?

フォークダンス
なかなか 良い感じ
音楽好きの仲間が集まる、明るいクラブです。
美術クラブ
翌週中して描き込む
みんな立派な芸術家だ
1本の線から
少しずつ
自分が描き出され
世界が広がる
しっかりと描き込んだ
職員から画材や素材、技法の提案をすることもありますが、基本的には参加している生徒の主体性に任せています。美術の授業とは違う、それぞれが自分の好きなことに没頭する至福の時間です。結果として「作品」もその時々の心模様が現れています。
インドアスポーツクラブ
ゴールを良く見て
サーブ行くよ!!
使ってバレーボール
ウオーキングクラブ
今、此処にいる

好きな先生とだと
話しも弾みます
鉄道クラブ
鉄道クラブは、熱心な先生がいて
熱心な生徒が集まっている
聖坂の熱中人達

しっかり学んでやってきた
鉄道博物館
秋休みの一日
みんな大満足の
一日だった
英語クラブ
音楽に絵カード
優しく語りかけて下さる
様子を見ていた
生徒の口から自然に
英語が飛び出す。
聖坂の生徒達は
インターナショナルだ
月に一度は地域の英語ボランテイアサークル(sweet
voice)さんに来校していただき本格的な英語に触れる機会も持っています。
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安心感が持てる関わり(わたしたちの基本的な姿勢)
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朝の会
司会を務める
弱い表現も
しっかり受け止めると
強い、確かな表現になる

出席を取ります!
「□□さん!」 「はい!!」
好きなサイトは?
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シオン寮のあゆみ
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くつろいでいます
なっています
一緒に泊まるのは、
4人〜5人
管理人のお孫さんも
家族の一員

勉強?
明日の予定の確認も
「 Z Z Z z z
z z …」

就寝前の一時

最終日は、
レストランで
お食事
さすが、行儀が良い
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ともに祈り、願いを持って
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学部礼拝
行います
食前のお祈り
食前の祈りは定着しています。
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生徒たちの内面にあるたくさんの思い
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さまざまなコミュニケーション手段を用いた取り組み
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終わりに
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Revised: 2012/01/21
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